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かる毘庵

テコンドー指導員・坪井の諸愚考を不定期に連載していきたいと思います。
2024
04,24

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2008
10,23
 
思想の価値は勇気の量で決まる
                                            
                                      ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
 
 
試合の日が迫って来ました。
僕も選手の一人としてエントリーしています。(成立するといいのですが^^;)
 
試合は現在の自分の位置を確認するための絶好の場だと思っています。
試合に出るか迷っている方もおられるようです。型に関しては痛みは伴いませんが、組手に関してはある程度の勇気も必要になってきます。
 
今回は僕の昔話をしたいと思います。
 
今でこそ組手が大好きな僕ですが、最初からそうだった訳ではありません。
嫌いだったと言っても過言ではないと思います。
 
組手の試合デビューは黄帯の頃でした。
練習の中でも当てない形式の組手を2、3回やった程度だったので、近付いては殴られ引いては蹴られ、全く何も出来ずに終わり、息苦しさと口の中に残る微かな鉄の味だけを良く覚えています。
その後の組手の練習もそのうち強くなっていくのだろうと思い、取り敢えずやっていると言った感じでした。
 
元々健康維持のついでに少し強くなれれば良いといった具合で始めたテコンドーだったので、強くなりたいという確たる意思も持ってはいませんでした。
当然試合に出ても1、2回戦で敗退ばかりです。
 
その頃は試合の遠征に東京、神奈川、京都、大阪、広島等々、様々な所へ行きました。宮崎県まで行った事もあります^^;
長時間、夜行列車や車で乗り合わせて行き、痛い思いをして1、2回戦で負けて帰ってくる。とても虚しいものです。
 
充実感や達成感なども無く、いつしか僕は組手をする事が嫌になっていきました。しかし練習に行けば当然組手をしなければなりません。わざと防具を忘れていこうかとも思った程です。そうはしませんでしたが練習への足が遠のいていきました。
 
しかし練習回数が減っても試合には出ていました。
試合に出ても練習回数が減っている訳ですから勝てるはずはありません。取り敢えず出るというだけで、絶対に勝とうという気もなかった気がします。頗る悪循環です。
 
それでも何故試合に出ていたのか。師範が怖くて打診されると断れなかっただけかもしれません…(冗談です^^;)
何か理由をつけて出場しない事も出来ましたが、それは僕の中では敵前逃亡のように感じて嫌だったのです。また一度逃げ出すとその事に慣れてしまうのではないかという危惧もありました。そして何よりあの時出ていれば良かったと思いたくなかったからです。
何れにせよ練習からは逃げ出している訳ですから、何とも矛盾した結果になっています。
 
そうして時間は流れていき、僕は或る大会に出場する事になりました。
                                                  『 vol.2へ 』

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