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かる毘庵

テコンドー指導員・坪井の諸愚考を不定期に連載していきたいと思います。
2024
03,28

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2014
05,10
   

黄昏の時間を求めに。

という事でまたしても諸国名勝行脚に行って参りました!
今度の目的地は日本三大パワースポットの一つ(そんなものがあろうとは二週間前まで知りませんでした)聖域の岬と呼ばれる石川県の最北端、禄剛埼周辺で御座います!
私以前、四国は愛媛県最西端の佐田岬灯台から落ちる夕日を見てからというものその神々しい姿にすっかり魅了されている次第なので御座いますが、今度はそのパワー漲る聖地の夕日を見てやろうという訳でございます。

大海に落ちる黄昏の夕日はまさに………ですね……言葉が見つかりません(-_-;)その美しさを形容しようとなると言葉という不完全な道具の限界を思い知る訳でありますヘ( ´Д`)ノ
何はともあれその進路途上にある石川県と言えばの兼禄園に行って参りました。
3時間ほど車を走らせ、まずは隣接する金沢城公園へ。金色烏帽子兜の前田利家公がお出迎え。広大な敷地に加賀百万石の威容を感じるのでありますが天守閣が現存していないのが残念です。
そして兼六園へ、先日は日本三名園である後楽園に行ったばかりですが樹々の配置等々、兼六園の方が気に入りましたyoヽ(´エ`)ノ昼食は兼六園内の茶屋にてざる蕎麦を堪能(*´ڡ`●)旅に出ると蕎麦ばかり食べている気がする…。
歳月を感じさせる情緒ある庭内の趣が素晴らしかったです。園庭の池というのは風情があっていいものですね。そして何度も頼まれる写真撮影。十分堪能した後は旅館へと向かう事にしました。
2時間程車を走らせて到着。見附島またの名を軍艦島と呼ばれる正に軍艦の形をした島が目の前にありました。

宿の夕餉を17時30分に頂く事にして18時45分頃の日の入りに間に合うように調整。旅館の海鮮物を堪能しました。刺し身が美味しい!そして18時には出立。宿からナビで30分程という事で北上し禄剛埼灯台を目指します。

しかし設定した所がおかしかったのか中々到着しません。段々と日は傾いていきます。この為に来たようなものなのにと焦りが募ります。
ここか!と港の駐車場に車を停めて灯台の方に走ると行き止まり(ノД`)。段々と濃さを増す斜陽。増々募る焦燥。
また少し車を走らせると道の駅があり地図を確認。この駐車場から徒歩で向かう模様。一刻を争う事態に小高い場所にある灯台まで全速力で走ります。悲鳴をあげる僕の大腿二頭筋(;´Д`)
何とか日の落ちる少し前に到着。息を切らしながらしばし呆然とその絵画的幻想に浸っておりましたが、石川県最北端聖域スーパーサイドキックを忘れている!となんとか写真撮影(´ε`;)
もう夕餉なんて悠長に食べてるんじゃなかったと反省。帰りがけに雰囲気の良い宿を見つけたのでいずれまたの機会に行きたいなと思いました。
旅館に戻った後は聖域の岬から見る日の出の為に早々と就寝。朝4時頃に起床し、その暁闇の光景を瞳に焼き付けてきました。これで聖域パワー溢れ出る男になっていること間違いなし。朝冷えに凍えながらも起きた甲斐があったというものです。
翌日、旅館から発とうとすると車が砂で覆われています。流石海岸線が近いとこうなるのかと思っていると駐車場の脇にあった大量の杉の木の花粉でした(*_*;僕の花粉症シーズンは終わりを迎えていたと思っていたのに鼻がムズムズする…(・_・;)

帰路には名勝地・千枚田に立ち寄って参りました。
美しく保たれた曲輪の田圃に先人の知恵の素晴らしさを感じました。田圃の中に息づく水辺の昆虫の姿に安らぐ胸。

さて次は何処へ行こうか。

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2014
05,06
次なる目的地はかつて国宝だった”千鳥”松江城。
現存12天守閣の一つ。広大な縄張りが残され国宝であった事も頷ける。冷やりとする城内。急峻な階段を上がると沢山の甲冑や備前長船の刀が蔵められていた。”かすがい”を幾重にも打ち込まれた柱は強固な絆の証として縁結びに効果があるとかないとか(・ω<)やはりお城は木造でなくては。
そして最終目的地である出雲大社へ。
宍道湖岸をドライブ。立ち並ぶ風車が旅情に華を添えていた。松江城から1時間程で到着し、大きな石標を前に感慨に至る。

「すいません♪写真撮ってもらえますか?」『いいですよ』旅の笑顔の栞作りを快く引き受ける。
広大な境内。一礼して中に入る。出雲大社と言えばの大きな綱。二礼四拍一礼で今回の旅の目的を果たす。さぁこれから…「すいません♪写真撮ってもらえますか?」『いいですよ♪』快く引き受ける。…どうしようかな。境内をゆっくり散策してまわる。

昼食の時間も過ぎていたが老舗のお蕎麦屋さんを探す事にした。
観光案内所を見つけ、この辺りで一番の老舗の店を聞く。お蕎麦屋さんは古い店ばかりだそうだ。時間も時間なので昼の営業は終わっているかもとの事で幾らかお店を教えて頂いた。観光地図を手に足早にお蕎麦屋さんに向かう。
「すいません♪写真撮ってもらえますか?」『いいですよ♪』快く引き受ける。……何故だ(*´∀`)どうやら頼みやすい雰囲気の持ち主の様だ。
目的の店に到着すると既に営業終了の看板。残念だがすぐ傍にある2,3番目に古い店が開いていた。ざる蕎麦を注文。店内には芸能人の色紙が幾つも飾ってあった。出雲蕎麦に舌鼓を打ち、思い残すことなく帰路に就くことにした。

岐阜までは約6時間30分程、近い距離ではない。慌てずに帰ることにした。
段々と夕焼けから暗闇へと包まれていく。3時間程車を走らせ兵庫県加西のSAで休憩をとることにした。そういえば旧友がここに住んでいたなとイタズラ心もあって電話してみる。SAから近い所に住んでいるらしく降りてきてくださいよとの事だったので無視して通り過ぎる事にした。

……降りましたとも。コンビニで待ち合わせて近くのマクドナルドへ。
近況や今後について諸々を語り合う。日々に追われながらも家族の為に奮闘する姿が歲月の流れを感じさせる。まだ3時間は車を走らせなければならない。別れを告げ再び高速道へ。


ハンドルを握り色濃くなった暗闇の中、車の群れかき分けてただただ走り続ける。
点在する光が線をひいては流れていく、去来するものとまた同じように。

光に包まれた寺社の森厳さを思った。池のほとりで遊ぶ亀の甲羅を思った。漆黒の城を見つめた侍と自分の姿を思った。赤から青へと変わる信号の群れを思った。気さくな大将とその隣にいた女将さんの無愛想な顔を思った。兵の為に命を差し出す侍の覚悟を思った。水平線と青空の境界の彼方を思った。幾重にも重なった鳥の囀りを思った。遠く浮かんだ船の行方の先を思った。苔むした岩にそそがれる絶え間ない水の流れを思った。頭を垂れて手を合わせる人々の姿を思った。写真を撮って下さいとその楽しそうな笑顔を思った。旧友の誇らしげなほほ笑みを思った。見る事のなかった砂の丘の星空を思った。


きっと旅をする事の意味ってこういう思いにあるのだと思う。

拍手[6回]

2014
05,05
民宿から歩いて鳥取城趾へ行く事にした。
降り注ぐ陽射しが木々の葉脈を浮かび上がらせる。鳥達の囀りがBGMだ。足早に歩く人達の中で優雅な一歩を踏み出す。

鳥取城。鳥取の飢え殺しと呼ばれる籠城戦が行われた凄惨な場所だ。生き残った城兵の半数が開城後に振る舞われた食事で胃痙攣を起こし死んだという。
兵どもが夢の跡、今や往時は想像し難いが何はともあれ合掌する事にした。城兵の命と引き替えに散った吉川経家公と記念撮影し民宿へと戻る事にした。 今日も強行軍的な予定に早々にチェックアウトをして鳥取砂丘へ。言葉通りの砂の丘。その砂が音を吸収する為か耳に木霊する風の音しか聞こえない。
眼前に広がる砂漠と描かれた風紋、どこまでも美しい水平線。碧天と潮碧に陽光の薄絹が掛けられている。ゆっくりと足を踏みだし、柔らかな大地の感覚を楽しむ。そしてBrigton-Tシャツを着て要件を満たしてのスーパーサイドキック!

姿は見えないものの鳥の囀る声がする。まさか; ・`ω・´)!と「蟲師続章」において”囀る貝”という話を見たばかりでだったので、その現象かと刹那思ったが、良く見ると鳥の足跡が至るところに残っている。きっと砂の上に僅かばかりある植物の影に潜んでいるんだろう。
 
引き寄せらる様に海に向かって歩を進めると、或る境界を境にして優しい波の音が一帯を覆っていた。その安らぎに暫く時間を忘れて佇む。

風と海と鳥。

ずっと座っていたいなと心惹かれながらも次の目的地へ向かわければならない。折角近くに来たから行ってやるか程度の気持ちで来たが、風光明媚な場所というのはそれなりの理由があるものだ。星空が美しかっただろうと昨夜来なかった事を悔やんだ。
次の目的地は島根県の国宝・神魂(かもす)神社だ。
窓から手を出して指を通り過ぎる風の感触を楽しみながら海岸を横目に車を走らせる。
到着するとアマガエル君が出迎えてくれた。可愛らしい流線型のフォルム。
苔むした石達が歴史の深さを感じさせる。室町時代まで遡る最古の大社造、そして創造の女神イザナミノミコトを祀る神社。壮大な日本神話の舞台に相応しい優しい調和の空間。イザナミの様に火で消失しなくて良かったと思った。

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