2014 |
05,05 |
«西へ。【続】»
民宿から歩いて鳥取城趾へ行く事にした。
降り注ぐ陽射しが木々の葉脈を浮かび上がらせる。鳥達の囀りがBGMだ。足早に歩く人達の中で優雅な一歩を踏み出す。
鳥取城。鳥取の飢え殺しと呼ばれる籠城戦が行われた凄惨な場所だ。生き残った城兵の半数が開城後に振る舞われた食事で胃痙攣を起こし死んだという。
兵どもが夢の跡、今や往時は想像し難いが何はともあれ合掌する事にした。城兵の命と引き替えに散った吉川経家公と記念撮影し民宿へと戻る事にした。 今日も強行軍的な予定に早々にチェックアウトをして鳥取砂丘へ。言葉通りの砂の丘。その砂が音を吸収する為か耳に木霊する風の音しか聞こえない。
眼前に広がる砂漠と描かれた風紋、どこまでも美しい水平線。碧天と潮碧に陽光の薄絹が掛けられている。ゆっくりと足を踏みだし、柔らかな大地の感覚を楽しむ。そしてBrigton-Tシャツを着て要件を満たしてのスーパーサイドキック!
姿は見えないものの鳥の囀る声がする。まさか; ・`ω・´)!と「蟲師続章」において”囀る貝”という話を見たばかりでだったので、その現象かと刹那思ったが、良く見ると鳥の足跡が至るところに残っている。きっと砂の上に僅かばかりある植物の影に潜んでいるんだろう。 引き寄せらる様に海に向かって歩を進めると、或る境界を境にして優しい波の音が一帯を覆っていた。その安らぎに暫く時間を忘れて佇む。
風と海と鳥。
ずっと座っていたいなと心惹かれながらも次の目的地へ向かわければならない。折角近くに来たから行ってやるか程度の気持ちで来たが、風光明媚な場所というのはそれなりの理由があるものだ。星空が美しかっただろうと昨夜来なかった事を悔やんだ。 次の目的地は島根県の国宝・神魂(かもす)神社だ。
窓から手を出して指を通り過ぎる風の感触を楽しみながら海岸を横目に車を走らせる。 到着するとアマガエル君が出迎えてくれた。可愛らしい流線型のフォルム。
苔むした石達が歴史の深さを感じさせる。室町時代まで遡る最古の大社造、そして創造の女神イザナミノミコトを祀る神社。壮大な日本神話の舞台に相応しい優しい調和の空間。イザナミの様に火で消失しなくて良かったと思った。
降り注ぐ陽射しが木々の葉脈を浮かび上がらせる。鳥達の囀りがBGMだ。足早に歩く人達の中で優雅な一歩を踏み出す。
鳥取城。鳥取の飢え殺しと呼ばれる籠城戦が行われた凄惨な場所だ。生き残った城兵の半数が開城後に振る舞われた食事で胃痙攣を起こし死んだという。
兵どもが夢の跡、今や往時は想像し難いが何はともあれ合掌する事にした。城兵の命と引き替えに散った吉川経家公と記念撮影し民宿へと戻る事にした。 今日も強行軍的な予定に早々にチェックアウトをして鳥取砂丘へ。言葉通りの砂の丘。その砂が音を吸収する為か耳に木霊する風の音しか聞こえない。
眼前に広がる砂漠と描かれた風紋、どこまでも美しい水平線。碧天と潮碧に陽光の薄絹が掛けられている。ゆっくりと足を踏みだし、柔らかな大地の感覚を楽しむ。そしてBrigton-Tシャツを着て要件を満たしてのスーパーサイドキック!
姿は見えないものの鳥の囀る声がする。まさか; ・`ω・´)!と「蟲師続章」において”囀る貝”という話を見たばかりでだったので、その現象かと刹那思ったが、良く見ると鳥の足跡が至るところに残っている。きっと砂の上に僅かばかりある植物の影に潜んでいるんだろう。 引き寄せらる様に海に向かって歩を進めると、或る境界を境にして優しい波の音が一帯を覆っていた。その安らぎに暫く時間を忘れて佇む。
風と海と鳥。
ずっと座っていたいなと心惹かれながらも次の目的地へ向かわければならない。折角近くに来たから行ってやるか程度の気持ちで来たが、風光明媚な場所というのはそれなりの理由があるものだ。星空が美しかっただろうと昨夜来なかった事を悔やんだ。 次の目的地は島根県の国宝・神魂(かもす)神社だ。
窓から手を出して指を通り過ぎる風の感触を楽しみながら海岸を横目に車を走らせる。 到着するとアマガエル君が出迎えてくれた。可愛らしい流線型のフォルム。
苔むした石達が歴史の深さを感じさせる。室町時代まで遡る最古の大社造、そして創造の女神イザナミノミコトを祀る神社。壮大な日本神話の舞台に相応しい優しい調和の空間。イザナミの様に火で消失しなくて良かったと思った。
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